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さて、三日目 3/18(火)
5時起床。タクシーの営業は朝8時からなので凍った雪道を長万部駅までトランク引きずって歩く。凍った雪は歩き難いし怖い。徒歩約10分。途中でこの様な跨線橋を渡る。意外に高さがあるので駅まで見渡せる。 長万部温泉への近道なのだ。 長万部駅も凍っている。 函館本線、長万部発06:12の小樽行きに乗る。キハ150系4輛編成。この車両はJR北海道専用で単機でも冬期間の排雪運転に耐える高出力エンジンを備えている。暖かい季節にはキハ40のご老体が走る。(笑) この駅名は難読だ。というか「郛」という字を初めて見た。(笑)そもそも明治36年(1903)に「熱郛」駅として開業したが、翌年に「歌棄(うたすつ)」という駅名に改称している。それがまた翌年再び「熱郛」に戻すという不可思議な変遷を経ている。 この駅で1輛が切り離され長万部行きとなる。8分停車。 この駅名「昆布」もまた昆布という生き物の名前そのままだ。アイヌ語の「トコンボ・ヌプリ(小さなコブ山)」から採られたという。 キハ150系の車内。通学の高校生で混んでいる。 由利徹のギャグ「オシャ、マンベ、クッチャン」でお馴染みの倶知安(くっちゃん、って分からないかな由利徹さんが亡くなってから15年経つし)駅に8時到着。さらに車両を切り離し2輛編成となって小樽に向かう。 これもユニークな駅名。というか駅周辺が銀山という地名なのだが。 隣の然別(しかりべつ)駅ですれ違い。 ウヰスキー醸造で有名な余市を過ぎると、左側車窓に石狩湾が見え始める。 これまたユニークな駅名。「銭函」(ぜにばこ) 09:16小樽着。7分の乗り継ぎで09:23発函館本線千歳行きに乗る。老朽化の進む711系電車に換わる733系の電車だ。通勤型なのでロング・シートだ。09:54手稲着。乗り継ぎ時間が19分あったので弁当を買って漸く朝食にありつく。昨夕函館で餡かけ焼きそばを食して以来なので腹が減っている。 手稲発10:12いしかりライナー岩見沢行きは711系電車。今回の漂流で感心したのはJR北海道の車両がキレイなことだ。古いキハ40系などでも丁寧に塗装されていて古くさく荒んだ感じはほとんど無かった。ごくタマに塗装の古い錆びた車両もあるにはあったが。通勤型なのでこちらもロング・シートだが空腹には勝てない。黙々とメシを喰った。65分乗車して11:17岩見沢に到着。 駅舎が新しくてキレイ。総じてJR北海道の新しい建物は垢抜けている。JR東日本の如何にも役人の仕事と言った野暮ったい感じとは違う。同じことはJR九州にも言える。 駅舎には跨線橋の自由通路がある。 自由通路からは駅が広い範囲で見渡せる。車庫の中のキハ40系。 電車3種が並ぶ。左から711系、721系、733系と古い順。背景に跨線橋の自由通路が見えている。 ここで次の旭川行きまで152分も乗り継ぎ時間があるので12:30発の函館本線滝川行きでコマを進めることにする。 12:30発滝川行きは711系電車。 41分乗車して13:11滝川着。滝川はすごい勢いで雪が降っている。乗ってきた711系電車は岩見沢行きになる。 駅入口。 駅前の地下通路。すごい雪。 さて待望の駅蕎麦。天玉蕎麦420円。初めて食べたのだが、天ぷらがカップ麺に入っている様なモノだった。その分安いが、やはり美味しくはないね。 次の旭川行きは14:33発。これが時刻表だが、赤い四角は優等列車。普通列車の少ないことが顕著だ。 通学様に朝夕は毎時あるが朝8時の後は11:55までなく、その次は14:33なのだ。これでは一般の客に使え、という方が無理だろう。 優等列車が通過。789系電車の1000番台車両だ。 雪の中711系が到着する。 こちらがアタシの乗る旭川行きの入線だ。711系電車。 14:33に滝川を出発。深川で長く停車。優等列車に追い越されるのだ。 優等列車が追い抜いて行く。 785系電車だ。 駅では職員がホームの雪かきをしている。これは毎日のことだし重労働だ。 15:44旭川に到着。相変わらず雪が降る。 次の音威子府行きは17:07までない。83分の乗り継ぎ時間だ。退屈なので旭川で今夜のツマミと酒を買い込んで16:26発の宗谷本線名寄行きに乗った。ここからはまた待望の非電化区間だ。キハ40 1745。2輛編成である。 名寄行きは雪景色の中を走る。あらあら懐かしいTVCMを思い出してしまう。会長と樹木希林さん。 この駅名も愉快。「わっ 寒!」というのだ。 列車とすれ違う。 18:24名寄に到着。辺りはすっかり暗い。ソニーのサイバーショットは夜景が苦手、駅名が読めない。 寄って撮ってみた。 ここで急に気になり始めたのは、もう何度も再読している村上春樹さんの『羊をめぐる冒険』だ。鼠が籠もる北海道の別荘は国鉄の駅からずいぶん離れていた。しかし駅には旅館があり、かつては少しは栄えた記憶の残滓も残っている。それでアタシはぼんやり想像したのである。あの別荘のあった駅は、たぶんこの名寄から廃線になった名寄本線に乗って移動するどこかの駅なのだ。それが気になってしょうがなくなって取りあえず『羊をめぐる冒険』が読み返したくなった。しかし、もちろん持ち歩いているワケがないので、さて、ふつーの書店なら講談社文庫の村上春樹くらいは置いてあるだろう、と探すことにした。だが、ロクにコンビニも無いような町に泊まっているのではそれも不可能だ。乗り継ぎ時間を利用して大きな駅で探すしかない。 名寄駅前の様子だってこうなのだ。 この後、1846発の宗谷本線音威子府行きに乗る。車内は通学の高校生で溢れている。69分乗って19:55に音威子府に到着。 つか、駅前は何もない。凄まじい吹雪の中旅館に向かう。途中駅で一緒に降りた乗客のおじさんは駅前の食堂の人みたいだったので訊ねてみたら「旅館?音威子府に旅館はないよ」とむごい返事にビビル。怖ろしく寒い上に吹雪で視界が超不良。迷ってしまうと困るので旅館に電話したらその前を通り過ぎていたらしい。どうにか投宿。80歳くらいの爺様が一人で切り盛りしている様子。今夜の客はアタシ一人なので予め風呂は沸かさないと言われていた。部屋はFF式の石油ヒーターで暖かいが廊下とトイレは零下である。夜中にトイレに行くのがめっちゃ寒い。おまけに滅多に客が居ないのか敷いてある布団がヒドク湿っていて氷の様に冷たい。使い捨てカイロを大量に投入して足先や肩を温めてどうにか眠った。松尾旅館、素泊まり@¥4000+暖房費¥500=¥4500は安くないが他に選択肢がない。 本日の移動 ・長万部 函館本線 → 小樽 140.2km/184分 乗り継ぎ時間 7分 ・小樽 函館本線 → 手稲 23.2km/30分 同 19分 ・手稲 いしかりライナー → 岩見沢 51.2km/65分 同 73分 ・岩見沢 函館本線 → 滝川 42.9km/41分 同 82分 ・滝川 函館本線 → 旭川 53.3km/71分 同 42分 ・旭川 宗谷本線 → 名寄 76.2km/118分 同 22分 ・名寄 なよろ5号 → 音威子府 53.1km/69分 トータル 移動距離 440.1km (3/16〜計1,570.2km) その中の非電化部分 269.5km (3/16〜計527.2km) 乗車時間 578分(9時間38分) 乗継時間 245分(4時間5分) 正規料金 長万部 ー 音威子府 7,450円 (累計 27,210円) 明日は稚内 宗谷岬を目指します。
by duchampped
| 2014-03-18 00:01
| 各駅的阿房列車
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