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アタシはMiles Davisが好きです。そもそもジャズ・ミュージックは電化Milesに夢中になって聴き始めたのです。
常に進化し続けるMiles Davisは過去を一切振り返らず、ファンに”Kind of Blue”(1959)が聴きたいと言われると「レコードを聴け」と返事したくらいです。 もちろん”In A Silent Way”(1969)から始まる電化路線も良いのですが、アコースティックなMiles、特にアタシはColumbia Recordsに移籍するためにたった二日間でアルバム4枚分を録音した通称”marathon session”の4枚が好きで、前回のSonny Clarkの時にも触れています。 そのセッションの5月11日、御大Milesが休憩か何かでJohn Coltraneを連れて席を外した時に、残ったRed Garland、Paul Chambers、Philly Joe Jonesのトリオで”Ahmad's Blues”を録音したのでしょう。 Milesのアルバム”Workin' With The Miles Davis Quintet”に収められています。MilesのアルバムなのにMilesの居ない演奏。プロデューサーのBob Weinstockはこの演奏が余程気に入った様です。その後、今日取り上げるRed Garlandの11枚のアルバム全てをBob Weinstockがプロデュースしています。 この曲は1970年になってRed Garlandの”The P.C.Blues”というアルバムにも再録されています。 この曲を作ったAhmad Jamal(1930ー)はイスラムに改宗したアメリカ人のジャズ・ピアニストでMiles Davisも影響を受けたと自伝で書いていました。ですからこの” Ahmad's Blues”もMilesが選曲したのかもしれません。おそらくRed Garlandもこの曲が好きだったのでしょう。良い演奏をしています。 Red Garlandはカクテル・ピアノだ、とか一部で陰口をたたかれたりもする様ですが、気にする必要は全くありません。ジャズだろうと何だろうと自分の好きな音楽を好きな様に聴けば良いのです。 それでアタシもRed Garlandを聴くのですが、The Miles Davis Quintetを辞めた頃からJohn Coltraneを含む元のメンバーとたくさんの録音を残しています。それがレコード(CD)になっているわけですがこれが実に複雑怪奇なのです。 1956年から1957年にかけてRed Garlandの録音です。VGSはVan Gelder Studioの略。 ・1956 08 17 / VGS Red Garland - piano Paul Chambers - bass Art Taylor - drums この録音から” A Garland of Red”(1957年1月リリース/Prestige)ちなみにGarlandというのは英語で「花飾り」ですからRed Garlandという名前から「赤い花飾り」というシャレですね。 ・1956 12 14 / VGS Red Garland - piano Paul Chambers - bass Art Taylor - drums この録音からは” Red Gurland’s Piano”(1957年6月リリース/Prestige)の#5-6 ” Groovy”( 1957年12月リリース/Prestige)の#4-5 ・1957 03 22 / VGS Red Garland - piano Paul Chambers - bass Art Taylor - drums この録音から”Red Gurland’s Piano”の#1-4 #7-8、8曲中6曲がこの日のものです。このアルバムは良いですね。Red Garlandのアルバムの中でもお気に入りの1枚です。 さらに前述の”The P.C. Blues”の#3 “Dig It !”の#2 ・1957 05 14 VGS Curtis Fuller - trombone Red Garland - piano Sonny Red - alto saxophone Paul Chambers - bass Louis Hayes - drums この録音はそのまま” Curtis Fuller with Red Gurland”(1963年4月リリース/New Jazz)というアルバムになっています。 ・1957 05 24 / VGS Red Garland - piano Kenny Burrell - guitar Paul Chambers - bass Art Taylor - drums この録音から” Red Gurland Revisited !”(1969リリース/Prestige)の全曲 そして“Groovy”の#6 ・1957 08 09 / VGS Red Garland - piano Paul Chambers - bass Art Taylor - drums この録音からまたまた” The P.C. Blues”の#2 #4 #5の3曲 さらに”Groovy”の#1-3 ・1957 08 23 VGS John Coltrane — tenor saxophone Red Garland — piano Paul Chambers — bass Art Taylor — drums この日の録音は” John Coltrane with The Red Gurland Trio”(1958年3月リリース/Prestige)になっていますが、このCD現在品切れで高くなっています。 John Coltraneのリーダーアルバム”Traineing in”(1958)が全く同じ内容で、しかも実際に録音したRudy Van Gelderによるリマスター。音も良いです。 ・1957 11 15 / VGS Red Garland - piano John Coltrane - tenor sax Donald Byrd - trumpet George Joyner - double bass Art Taylor - drums この録音からは2枚のアルバムが作られました。 “All Mornin’ Long”(1958年4月リリース/Prestige) さらにもう一枚” Soul Junction”(1960年リリース/Prestige) この2枚のJohn ColtraneのサックスもRed Garlandのピアノも最高です。トランペットのDonald Byrd(1932-2013)も良い。特にタイトル曲"Soul Junction"は15分以上の演奏ですが、もうギンギンのブルース。堪りません。 そして”High Pressure”(1961年12月リリース/Prestige)の#3-4 ・1957 12 13 / VGS Red Garland – piano John Coltrane – tenor saxophone Donald Byrd – trumpet George Joyner – bass Art Taylor – drums この録音から” High Pressure”の#1-2 さらに”Dig It !”(1962年8月リリース/Prestige)の#1 3 4の3曲。”Dig It !”には1958年2月2日の録音も#2に使われています。こちらはベースがPaul Chambers。 名盤として有名な”Groovy”ですが、 #1-3 1957年8月9日 #4-5 1956年12月14日 #6 1957年5月24日 という別の日のセッションが集められたものなのですね。 この時期のRed Garland、John Coltraneが好きなので自分なりに一度整理してみたいと思っていたのです。 ColtraneはColtraneでややっこしそうです。そちらもいずれ整理してみます。 と言ふ理由で、今日はRed Garlandの初期の録音を整理しました。しかしドラムが高名なPhilly Joe Jonesではなく、ほとんどArt Taylor(1929ー1995)というのが面白いですね。 Philly Joe JonesよりもArt Taylorはバッキングとして寄り添うようなプレイ・スタイルですから、ピアノ・トリオの演奏にはその方が良いとRed Garlandは思ったのでしょう。 John Coltraneも1957-58年の録音ではArt Taylorと12枚もレコーディングしています。 ところが面白い事にPhilly Joe Jonesとは、1970年代後半に復活したRed Garlandが録音を残しているのです。まぁMiles Davis御大の処で同じ釜のメシを食っていたワケですから。それにWynton Kellyのリーダー作でもPhilly Joe Jonesが叩いてるのですね。ちょっと不思議という感じでしょうか。
by duchampped
| 2016-03-19 22:40
| straight jazz
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