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![]() さて お兄さんの池内紀(おさむ)さん(ドイツ文学者)の方は エッセイやカフカの翻訳 それこそ1973年の詩集から小説まであれこれ読み散らかしてきたのでありまするが 宇宙物理学者である弟の池内了(さとる)さんの本は初めて読んだのでした というか この『物理学と神』は刊行時(2002年12月)に購入して そのまま書架の隅で10年という時間を徒に過ごしていたのであります(笑) 新書版なので まぁ 時間もかからず読んでしまったワケですが まず 思ったことは 夷齋先生(石川淳)のことでありました 師匠曰く 随筆の骨法は博く書をさがしてその抄をつくることにあった。」夷齋筆談 つまり池内了さんのこの本は いくつかの本の内容を簡潔に述べた上で(抄をつくった上で) 池内先生ご自身が人間の視点(物理学)からテーマとして取り上げた「神の業」を想定する という作業 及び その感想が記してある 言いかえれば 自らをほとんど無神論者であるという著者が 気楽に 神という仕組みを使って人間の業(物理学の探究)を分かり易く記述したものである もちろん参考文献の抄である前に 何よりも池内了さんの宇宙物理学者としての知識と経験が大いなる背景であることは間違いないのですが ちなみに各章のタイトルと参考書リスト 第一章 神の名による神の追放 ・『宇宙論の誕生』B・ラヴェル 鏑木修訳 新曜社 1985 ・『科学史へのいざない』大野誠編著 南窓社 1992年 ・『宇宙論の歩み』J・シャロン 中山茂訳 平凡社 1983年 ・『地球外文明の思想史』横尾広光 恒星社厚生閣 1991年 第二章 神への挑戦 ・『永久機関で語る現代物理学』小山慶太 筑摩書房 1994年 ・既出『科学史へのいざない』 ・『錬金術』澤井繁男 講談社現代新書 1992年 第三章 神と悪魔の間 ・『ゼノン 4つの逆理』山川偉也 講談社 1996年 ・『パラドックス!』林晋編著 日本評論社 2000年 ・『うそとパラドックス』内井惣七 講談社現代新書 1987年 ・『DARKNESS AT NIGHT』E・ハリソン ハーヴァード大学出版局 1987年 第四章 神のサイコロ遊び ・『アイザック・アシモフの科学と発見の年表』I・アシモフ 小山慶太・輪湖博訳 丸善 1992年 第五章 神は賭博師 ・『カオス 新しい科学をつくる』J・グリック 上田睆亮監修 大貫晶子訳 新潮文庫 1991年 第六章 神は退場を! 人間原理の宇宙論 ・『ホーキング 宇宙を語る』S・W・ホーキング 林一訳 ハヤカワ・ノンフィクション文庫 1995年 ・『 人間原理の宇宙論』松田卓也 培風館 1990年 第七章 神は細部に宿りたもう ・『神と悪魔の薬サリドマイド』トレント・ステフェン ロック・ブリンナー 本間徳子訳 日経BP社 ・『エコノフィジックス 市場に潜む物理法則』高安秀樹・高安美佐子 日本経済新聞社 2001年 第八章 神は老獪にして悪意を持たず さて アタシは宇宙物理学には全く無縁であります 友人の朦朧博士は理論物理学をベンキョーしてたらしいが 彼と宇宙のハナシをしたことはない(笑) しかし 最近 ユダヤ教だの原始キリスト教だのの本を読むことが続いていたので 宇宙のコトを読むのは 実に 実に 新鮮でありました 神という文字が 異なって見える(笑) 結論から言ってしまえば 宇宙物理学者の池内さんは 人間よ思い上がるな と言いたいのだと思う 宇宙の組成で人類が知っている物質はわずかに5%程度であるということ つまり95%は未知の物質で宇宙はできているのであります 観測できる宇宙の大きさ(宇宙の地平線)の300分の1(5000万光年程度)しか 人類は観察ができないのだよ 言いかえれば 関東一都六県を観測して 地球全体の正しいガイドができるのか?(笑) そして 何より 以下の文章をひじょうに興味深く読みました 「 核エネルギーの莫大な破壊力は、地球の論理となじまないことを付け加えておきたい。地球上で起こっているすべての生命現象や人間の活動は、原子の世界の出来事である。電気力で原子がくっついたり離れたりっする反応(化学反応)が、これら地上の営みの基本なのだ。化学反応は1000度以下で進み、私たちは化学反応を利用してさまざまな機械や道具を作っている。つまり、原子力の利用とは、化学反応による1000度の技術で、1000万度に相当する核反応を制御しようというものなのだ。そもそも化学反応の1万倍ものエネルギーを持つ核反応は、生命活動とは本質的に矛盾するものである。 」本書 p.129-130 オリジナルは1994年の雑誌連載だそうだが 内容は2013年に読んでも アタシの様な門外漢には 新鮮で面白かったです。
by duchampped
| 2013-01-15 22:43
| 逍遙的読書
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