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![]() ムラカミハルキさんの「走ること」と「書くこと」を巡る思惟である 後書きでご本人曰く「エッセイ」ではなく「メモワール」だ と つまり「回想録」や「自伝」の類であると言っている ネット上のレビューを見てると著者自身が「エッセイというよりも・・・」と書いているにも拘わらず"エッセイ"とタグをつけているものが多い ちゃんと読んでいないのか? ムラカミハルキというセンシティヴな作家の文章をてきとーなスタンスで読むのはあまり意味が無いと思う 閑話休題 確かに この本には実際に走った記録もある 凝った描写と美しい比喩でフィジカルな苦痛とメンタルな快楽についても書かれている しかし それはいささか聞き飽きた言説でもある(笑) むしろ ムラカミさん自身が 作家として職業的に自分を構築する方法 としての「ランニング」という どちらかと言えば生き方 のようなものが主題である 20代の終わり ジャズ喫茶を経営していた1978年4月1日の午後 まだ外野が芝生だった神宮球場でヤクルト・広島戦をビールをのみながら観ていたムラカミさんに 突然 小説を書こう という天啓(のようなもの)が降臨したらしい 1回裏ヤクルトの先頭バッター デイブ・ヒルトンがレフト線にヒットを打った瞬間だった とご本人は正確に記憶している そして ムラカミさんは忙しい店の営業を終えた後 ひっそりと深夜に小説を書き始めた その小説『風の歌を聴け』は 翌年 1979年の群像新人賞をとった ムラカミさんは30歳にして小説家としてデビューしたのだった そして ムラカミさんはジャズ喫茶を続けながら『1973年のピンボール』(1980)を書いた しかし 「最初の二冊の小説、『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』は基本的には、書くという行為を楽しむために書いた作品であって、出来そのものには自分でももうひとつ納得できないところがあった。」 p.49 つまり 本格的な小説を書きたいと思ったムラカミさんは ジャズ喫茶の経営とタバコをやめ 本人に曰く「最初の本格的な小説」であるところの『羊をめぐる冒険』を書き出す そして 彼は 走り始めたのだった 職業的作家であること と 持続的な集中力を維持して作品を書くためのランニング これがこの本のテーマである ちなみに 最初の2冊『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』 アタシは大好きな作品で30年間に数え切れないくらい読み返しているが 実は海外では翻訳出版されていない(ムラカミさんはヒドク人気があるから海賊版が出ているかもしれないが) そして アタシの最も好きな作品である『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ダンス・ダンス・ダンス』をムラカミさんは書くのである この本の奇妙なタイトルは ムラカミさんが敬愛する作家 レイモンド・カーヴァーの短編集『What We Talk About When We Talk About Love』からつけたと後書きで断られている もちろんムラカミさん自身がこの短編集を翻訳をして『愛について語るときに我々の語ること』というタイトルで日本でも出版された ☆ スゴク久しぶりにムラカミハルキさんの文章を読んだ 半年ほど前に『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』を読んだが コレはインタビュー集だったからね 何だか とてもホッとした と言ふ理由で この本は2010年 文春文庫にもなっている
by duchampped
| 2012-06-12 01:30
| 逍遙的読書
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