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権力が国民を騙すために使う常套句は国益である。国家というのは実体ではなく、抽象物であって単なる概念に過ぎない。生物学的に考えてみれば、これは当然のことだ。だから、国益というのは、特定の個人の利益に決まっている。 本書 p.217 民主主義国家では、国民の大多数に不利益をもたらす政策は支持されない。何とかごまかすためには、本当のことを知らせてはまずい。具体的に言えば、外交上の密約と称して国民に不利益になる情報を隠蔽すればよい。TPPを推進しようとする安倍政権が、国民の大半が反対する特定秘密保護法をごり押しして通した理由はここにある。 同 p.213 グローバリゼーションの波に飲み込まれている国は、労働者の権利を抑えて、多国籍企業の利益を最大化する方向へと、政治的な流れが動いていくことは間違いない。TPP然り、雇用特区然り、そして特定秘密保護法もこの線上にある。アメリカでも日本でも、政治的なエスタブリッシュメントはグローバリゼーションの恩恵に浴する人々だからだ。反対に大多数の一般国民はこの恩恵の埒外にある。 同 p.214 何よりも不思議なのは、自分たちの自由や権利を剥奪しようとする安倍政権を支持する一般国民が50%も存在することだ。 この本は週刊朝日に「池田教授の机上の放論」として2010年から2014年に連載されたエッセイをまとめたもの。既に前半は『アホの極み』(朝日新聞出版)として刊行された。 37冊目の池田本だが、まあいつも通り。もう「池田教授の生き方」を参照しているだけでアタシは楽しい。虫はあまり好きではないのだがリバタリアンの自称弟子として池田キョージュに私淑している次第。 恐らく、日本で最も過激なリバタリアンである私は、同調圧力とパターナリズム(おせっかい主義)が大嫌いで、特に嫌いなのは、自分が正しいと信じていることを、他人に押しつけてくる人である。 同 p.4 今回再稼働が決まった川内原発の近くには日本にある巨大カルデラ八つのうち三つが位置している。屋久島の北にある鬼界カルデラ、鹿児島湾の北に位置する姶良カルデラ、そして鹿児島湾の湾口部に位置する阿多カルデラである。(中略) 鬼界カルデラは七三〇〇年前(六三〇〇年前とする説もある)大爆発を起こし、屋久島、種子島、薩摩と大隅の両半島の南半分を火砕流で被い、ために南九州の縄文文化は破滅した。姶良カルデラは二万九〇〇〇年前に、鬼界カルデラよりさらに大きな爆発を起こしたといわれている。活火山の桜島は姶良カルデラ関連の火山で、今から一〇〇年ほど前に起きた大噴火(大正噴火)のレベルまでマグマの状態が危険水域に近づいており、いつ爆発しても不思議はないという。大正噴火で噴火の八時間後にM7.1の地震が発生している。川内原発と姶良カルデラは直線距離にして五〇キロメートルしかない。 同 p.8-9 ちなみに関東大震災はM7.9だった。川内原発が震度7に耐えられるのか? 九州電力はインチキをして震度5弱程度の地震しか想定していないらしい。(地震学者、石橋克彦・神戸大学名誉教授の告発)つまり住民の安全も日本国土の保全も現行政府にはどーでも良いことなのだ。もし地震が起きて福島以上の惨事になっても自民党は「想定外だった」と想定を無視した自分たちを棚に上げて強弁するだろう。それよりも目先の札束の方が田舎の人命や国土よりもずっと大事なのだ。 問題はリスクの有無ではなくリスクを含むメリットとデメリットの比較である。電力は原発以外でも作れるが、原発の大事故はチャラにする手段がない。原発より安全で安価な発電方式に切り替えるのが最も合理的な選択肢であることは自明であろう。レバ刺しはそれを食べたい人の欲望を無視してまで禁止するメリットはないが、原発はそれで金儲けしたい人の欲望を制限しても禁止するメリットは大きいのだ。 同 p.197-198 問題は「原発で金儲けしたい人」が政府をやっているという点にある。 沖縄東村の高江付近ではオスプレイのヘリパッド(米軍ヘリ着陸帯)が建設されている。この地域にはケブカコフキコガネという冬のみに出現する珍しいコガネムシの生息地であり、リュウキュウウラボシシジミという、日本では西表島と沖縄本島北部にしか分布しない稀少な蝶の生息地だ。建設中のヘリパッドが完成してオスプレイが発着するようになれば乾燥が進み湿潤を好むこれらの昆虫はたちまち絶滅するだろう。 生物多様性の保護を旗印にしている環境省がなぜ(ヘリパッド建設に)反対しないのか不思議だ。環境省は採集禁止といった個人の自由を制限する割には多様性の保護にはほとんど役に立たない法律を作るのは熱心だが、生息地を破壊する米軍や国土交通省には何も言えないのだろうね。 同 p.102 横に20秒立っているだけで致死量の放射線を浴びてしまう「ガラスで固体化した使用済み核燃料」は現時点の日本にある原発の分で2万5000本になる。この「ガラス固化体」の放射能は10万年経たないと安全なレベルにはならない。しかも地中に埋めるために30ー50年は冷却する過程が必要なのだ。 人類など農耕定住から、まだ辛うじて1万年程度の歴史しか持たない。10万年前には未だ文字も存在しない。その上での「10万年」だ。想像力が無いとしか思えない。 日本の政策を決定する議員や官僚は、今さえ凌げれば後は野となれ山となれと思っているのであろう。 同 p.194 原発再稼働を進める利権政権を支持する神経が理解出来ない。 正直言えば、アタシは老境にさしかかっているので人類や日本がどうなっても構わないと思っている部分はある。 しかし息子達の世代はそーは行かないだろう。だから、彼らの為に選挙に行く。
by duchampped
| 2016-02-17 17:38
| 逍遙的読書
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