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7月30日土曜日 青春18きっぷ5日目 4時に目覚ましで起きた。 しかし頭痛が酷くて頭痛薬を服用。寝ぼけていてバファリンと間違えてロキソニンを2錠のんでしまった。たぶん3時間ちょっとしか寝てないからだらう。 剰りに辛いので少し横になったところ、そのままあっという間に、喪神。 気がついたら、何と9時! どひ〜! 2008年頃から退職してヒマになって青春18きっぷの旅を始めたが、こんな寝坊は全く初めてだ。ショックのboo。 遮光窓を開けると眼下は海。 この風景に癒されて立ち直った(開き直った、とも言う)。幸い頭痛も幾分楽になっている。 とは言え、慌てて身支度して下関駅へ。超炎天下。暑いよ〜。 10:09の小倉行に乗る。 門司で鹿児島本線快速荒尾行に乗り換え。JR九州813系。今日からはJR九州だ。 基山(きやま)に12:06着。 4時に起きた時点で本日は平成筑豊鉄道の全路線に乗る予定だったが、とても無理なので、午後に予定していた甘木鉄道から乗ることにしたのである。 海を見ると人間(豚だけど)現実主義者になる。 ホントかなぁ。 甘木鉄道の起点はJR鹿児島本線の基山。 元々は太刀洗にあった旧帝国陸軍の飛行場と結ぶ線として1939年(昭和14年)に開業した。もうすぐ80年が経つ。旧国鉄甘木線だ。 1981年第一次特定地方線として廃止が承認されたが1986年第三セクター甘木鉄道に転換した。元は三セクの優等生として有名だったが、2006年の大雨で鉄橋の橋脚が被害を受け半年近くの間一部区間が不通になり旅客が減少してしまったことなど、目下やや苦戦中。 12:30発の甘木行が入線。AR305号。三セク化された当初の車両が富士重工のレールバスだったため、現在のAR300形もそのままレールバスと呼ばれている。 甘木に向かって出発。まずはJRと並行して走る。JRの架線の下だ。 JRから離れて行く。 最初の駅、立野。1987年三セク化した後に新設された。九州自動車道の下にある。 しばらく行くと2003年に新設された大原信号場を通る。朝夕の15分間隔での運転時にはここで列車交換する。(と、運転士さんに教えてもらった) 大分自動車道の下に1986年まで「筑後小郡」だった廃駅があった。駅は小郡となってここから移動したのだ。 1986年、西に400Rm移動して新たに開業した現在の小郡駅。西鉄小郡駅とアクセスが改善され乗換需要で甘木鉄道の経営を助けているという。 駅名標。今、JR山陽本線の新山口と呼ばれているのが小郡だった。 oh! 痛い!と聞こえてしまう。大板井駅。こちらも1987年に作られた。 松崎駅。旧国鉄時代の駅名は「筑後松崎」。国鉄は同じ駅名を使わないので山陰本線の松崎を慮って「筑後」が付加されたのだろう。 列車交換。相手はAR301号だ。甘木鉄道標準色。 今隈駅。この駅が一番新しく2002年の開業だ。 駅名標。 西太刀洗。右の方に「ボンタンアメ」の文字。子供の頃、よく食べた。友達の両親が延岡出身だからだと思っていたが製造元のセイカ食品は鹿児島の会社だ。 駅名標。 山隈。こちらも1987年開業。 太刀洗。ここに旧帝国陸軍飛行場があった。その跡地に麒麟麦酒の工場がある。輸送がトラックになる前は原材料が運び込まれ、完成した麦酒が積み出されていた。麒麟麦酒も甘木鉄道の株主だ。 駅名標。 高田。旧国鉄時代は筑前高田。信越本線に高田という駅があったからだろう。しかしJR高田駅も今は「えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン(長くて苛々する)」の駅だ。 駅名標。 終点甘木に近づくとすぐ横を電化された西鉄甘木線の線路が通る。 小石原川を渡ると、 終点甘木だ。12:56着。 ホームが無闇に長い。 到着。駅名標。 早速降りて外に出てみる。ホームから駅舎を見る。一番右が甘木鉄道株式会社の本社の様だ。 駅舎正面。昭和14年の木造駅舎だ。 駅前にロータリーがあって大きな石碑がある。 見に行くと「日本発祥の地 卑弥呼の里」と刻まれていた。邪馬台国がどこにあったのか未詳ではあるが、金文字が悪趣味。もう少し上品に仕上げれば良いのにね。 駅舎から構内を見る。良い感じに昭和レトロな雰囲気。 構内に留置されていた車両を見ていく。 奥の方にAR306号。レールバス開業30周年のヘッドマークが付いている。右奥のシャッターが先ほど松崎ですれ違ったAR301号と同じ甘木鉄道の標準色。AR301号にも同じヘッドマークが付いていた。 乗ってきた305号の隣にAR401号(宝くじ号)。 AR401には卑弥呼が描かれている。 AR303号は何故か扉が開いている。 AR304号。 AR307号。 AR302号以外は全て見た。 13:11、乗ってきた305号で基山に戻る。 車内に掲出されていた路線図。 13:37に基山に着いて JR鹿児島本線の荒木行が来た。 JRから別れて道路を渡る甘木鉄道のガードが見える。 鳥栖に13:52着。JR九州783系特急電車が追い抜いてゆく。 鳥栖からも長崎本線の佐世保行に乗り継ぐが34分あるので昼食にホーム上で駅うどん。今日の一食目。体調悪いが流石に空腹だ。 肉大盛り鶏うどん410円。これがクソ暑いけど、冷房とお茶で冷えたお腹に美味しい。食後に頭痛薬を追加で服用。 しかし、コンビニ飯と駅ソバ・うどんばっかり食べてますなぁ。 鳥栖駅の外で一服。駅舎正面。 鳥栖からはJR九州817系、強力な省エネ車両だ。省エネでもエアコンは強力に効いている。 ところがこの列車のなかで完全に眠ってしまった。 頭痛が完治しないので食後に鎮痛薬を服用していたからかもしれないが、15:44に有田で下車する予定が、目が覚めたら早岐駅だった! 15:57なので、まだ傷は軽かったが。次の有田方面まで38分あるので暑いのを我慢して駅の周囲を探索。 怪我の功名、この早岐駅、初めて降りたのだが、かつては巨大な機関区があったらしい。こんな石碑があった。 そして古い煉瓦造りの給水塔。 JRの建物が横にあったし。 さらに転車台まであった。駅スタッフに訊いたところ、使われていないそうだが、新しくてキレイな転車台は珍しい。 ようやく16:35発で有田に16:47着。ホームの向かいに松浦鉄道の伊万里行が待っていた。 MR-606伊万里行。 これは車内。 伊万里行は16:58発。JRに沿って走るがやがて別れて右の方に行く。 黒川駅。駅のスタイルは典型的な松浦式。何しろ元々は明治31年(1898年)に開業した路線なのである。 読みが「くろごう」。 蔵宿駅。相対ホーム2線。大きい駅だ。長いホームのかさ上げされた部分だけが現在使われている。3分の1といった按配か。 大正2年(1913年)の木造駅舎が残っている。機会があったら降りてみたい。 駅名標は剥げていて読めない。(笑) 西有田駅。変わった駅舎だな、と思ったらアジア文化交流プラザとの合築。 線路脇の小さな社。 大木(おおぎ)駅。1960年の開業。 山谷駅。この駅は1991年開業。 山谷、「さんや」ではない。棚田が有名というが見渡しても分からなかった。 夫婦石。夫婦岩は二見浦。1898年(明治31年)開業の古い駅。夫婦石は有田川にある一対の岩だそうだ。 ここで列車交換。 駅名標。 何だか山の中を行く様だ。 金武。1960年開業。駅がカーブしている。 駅名標。後に見える有田川がこの辺りで急に幅が広くなる。 小川の様だった川がいきなり大河風。もうすぐ伊万里湾に流れ着く。 川東駅。ここも1989年開業と新しい。 駅名標。 鉄橋を渡ると平戸方面からの松浦鉄道と並ぶ。伊万里駅はスイッチ・バックなのだ。 終点の伊万里駅が見えてきた。 跨線橋の向こう。左の塔があるのが駅舎。 有田を往復するのは3番ホーム。 駅名標。2002年に繋がっていた線路を切断したのに、未練の様にJR上伊万里が表記されている。松浦鉄道は元々旧国鉄松浦線なのだ。 2番線に佐世保行。明日乗る。その向こうの1番線からは有田に行けない。(ポイントが逆向きにしか付いていないので、一旦出て、2番線にバックで戻って有田に行く方法) MR(松浦鉄道)駅は西ビル。JR伊万里は東ビル。 さて、今日は速やかに記事をアップし、ゆっくり熱い湯に浸かって、コンビニ以外のご飯を食べ、たっぷり眠って、明日は予定通り松浦鉄道で佐世保に行き、島原鉄道と熊本フェリーに乗り、人吉まで行って、くまがわ鉄道にも乗るぞ。 本日の移動 下関〜門司 6分 6.3km 門司〜基山 102分 95.9km 基山〜甘木 26分 13.7km 甘木〜基山 25分 13.7km 基山〜鳥栖 6分 5.4km 鳥栖〜早岐 88分 79.5km 早岐〜有田 12分 11.7km 有田〜伊万里 24分 13.0km 289分(4時間49分)乗って 踏ん張り撮影は75分。239.2kmを移動したので平均移動速度は 49.7km/hというワケ。
by duchampped
| 2016-07-30 17:10
| 各駅的阿房列車
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