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※写真をクリックすると大きくご覧になれます。 と言ふ理由で、久世を出て新見に向かう。国道181号線の向こうに旭川。神庭の滝の看板がある。この旭川は岡山まで流れてゆく。 中国勝山駅。駅名に中国と付く駅はここしか知らない。ふつーは美作勝山じゃないかなぁ。 中国勝山。戦時中、谷崎潤一郎が勝山に疎開していた。 麻布の偏奇館を焼け出された永井荷風は、逃げ込んだ岡山でも空襲に遭い終戦直前の8月13日に勝山の谷崎潤一郎を訪ねている。谷崎潤一郎は永井荷風の信奉者だったのでひじょうな歓待を受けた。満足した荷風散人は15日に姫新線で新見に行き伯備線で岡山に戻り、終戦を知る。そして日記に喜びを記す。 その様な古いことを思い出しながら列車に揺られる。 斯様に420mに渡って25km/hの速度制限がある。運転士さんによると「かつての15km/h制限が無くなって、その分距離が伸びた」そうだ。前後もゆっくり走れば良いということらしい。 月田(つきだ)駅。使われなくなった相対式ホームが残っている。 立派な駅舎がある。 富原駅。ここにも右手に相対式ホームが残っている。植木が多くて、もはや元ホームには見えない。 逆光の刑部駅。所在地は大佐小阪部(おおさおさかべ)だが刑部(おさかべ)なのは何故か分からない。 しかし、刑部と聞くと姫路城の天守に住む刑部姫(長壁姫)という狐を思い出してしまう。甲子夜話の世界だ。(笑) 津山方面行ホームに木造駅舎がある。なかなか良い。ここで津山行と列車交換した。 丹治部駅。逆光ノイズ。 駅名標。この補修の意味が分からない。 岩山駅。相対式ホーム跡がそのまま残っている。 この木造駅舎も良いなぁ。 津山から100分で新見に到着。伯備線が近づいてくる。14:26だ。 高梁川を渡った新見グランドホテルみよしやに荷物を預けて駅前に戻る。橋には高梁川に「甌穴」があると描いてあった。ホテルは左手、駅は右にある。 駅に戻りタクシーで布原駅に向かう。何とタクシーの運転手さんの妹が布原に数軒しかない家に嫁に行っていて、布原に詳しい人だった。あんな人の少ない、列車もほとんど停まらない駅に何をしに行くのか?と不思議がっていたが、駅の写真を撮りたいと言うと納得した様だった。かつては蒸気機関車の写真を撮りに多くの鉄道ファンが訪れたことを話してくれた。 タクシーは九十九折りの上に超狭い山道を越えて行く。カーブが凄くて前がほとんど見えない。これは慣れていないと運転は難しい。 「熊が出るし、慣れていないと徒歩で行くのは止めた方が良い」、と駅でも言われたのだ。 運転手さんは駅の見える場所でタクシーを停めてくれた。しかし、これじゃ駅がよく分からない。伯備線は電化されているので架線が目立つ。 望遠で撮る。駅舎はなく列車交換できる相対式2面2線の駅であることが分かる。 布原駅は不思議な駅だ。芸備線は隣の備中神代から始まるので、布原は伯備線の駅なのだが伯備線で停車する列車は存在しない。 本数の少ない芸備線しか停車しないのだ。時刻表を見ると伯備線に「布原」はあるが全て列車が通過する。 布原駅にあった時刻表を見てみよう。 芸備線、新見(隣駅)行が 5:58 8:02 9:37 15:55 17:39 21:30 の6本。 三次方面は 7:25(東城行、土休日運休) 13:07(備後落合行) 16:21(東城行) 18:33(備後落合行) 21:51(東城行) の5本、朝イチの東城行は土休日運休なので通学用だろう。逆に言うと土休日運休は4本しか列車がないワケだ。 アタシは明朝、この7:25に布原に停まる列車(7:17新見発)で東城に行き(7:56着)、東城で72分を便々と過ごし、9:08発の新見行に乗って再び新見まで戻って来る。この列車が9:37に布原に停車する。 そして新見で198分を便々と過ごし(くどいなぁ)13:01に出る備後落合行に乗って布原を通り、東城を通り、備後落合からは三次まで芸備線を乗り継ぐ。心ゆくまで芸備線を満喫する予定なのだ。我ながらアホだと思うけど。 閑話休題。 タクシーは下って駅に近づく。駅の手前に牛が放牧されている。運転手さんに拠るとこの地方特産の千屋牛だそうだ。「すごく美味しい」とのことだが、生産量が極めて少ないのであまり流通しないとのこと。流石、妹さんがこの地に嫁入りしているだけのことはある。 布原駅の所在地は新見市西方字野々原だが、1936年(昭和11年)に信号場として設置された時から布原信号場なので、地名としてはこちらが古いのかもしれない。 ちなみに国勢調査では駅を中心にした半径500mには5世帯13人が住んでいる。おそらくアタシが実見した範囲でも伯備線のレールに沿って700mくらいの細長い盆地になっていて、布原駅はその中にある。他には7軒の家があったが500mの範囲には5軒かもしれない。第22西川橋梁の向こう側の2軒が500m以上離れている様だ。 タクシー運転手さんに拠ればこのエリアには自販機も無いので夏など妹の家に行くと甥っ子が「おっちゃん飲物を買ってきてやる」と言って先程の急峻な坂道を自転車で往復30分以上かけてジュースやコーラを買ってきてくれたそうだ。 駅のすぐ下まで連れて行ってくれた。時間はちょうど3時。タクシー代は3000円位だったと思う。 15:55発の新見行で帰るので時間は1時間ある。右の階段上で新見方面のホームに上がる。 坂を上がると、そのまま上りホームと構内踏切。右の道でタクシーを降りた。運転手さんは苦労してUターンしていた。右に見える青いプラスティックの箱は後で出てくる。 反対側の伯耆大山方面(というか備後落合方面)の下りホームを眺める。 構内踏切で下りホーム側に行く。 渡った所から新見方面上りホームを見る。以上で駅の設備は全て。 下りホーム上から上りホームを見ると位置関係が分かる。元が通票交換のために設けられた信号場だということが一目瞭然。 下り駅名標。 今度は上りホームから写真を撮る。正面の屋根の家がタクシーの運転手さんの妹さんが嫁入りした家だそうだ。一番駅に近い家。 15:08に新見を出た「やくも15号」が通過。 4両編成。あっと言う間に信号場だった部分を抜けて単線部分に入ってゆく。 こちらは上りホームの駅名標。 上りホームから背後を写す。西川が流れ、左上に見えるガードレールがタクシーを停めてもらって最初に駅を撮った場所。 時間があるので駅から川と線路の間を下り方面に歩いて行く。駅前には文字通り何も無い。 長閑というのか、剰りにも人の気配がない。 300mちょっとで伯備線は西川を渡る。第22西川橋梁とある。漢字で書かれているのは珍しい。たいていは”橋りょう”と書かれていることが多い。 この鉄橋を潜った先にもう一軒家がある様だった。また駅の方に戻る。駅を過ぎて先程タクシーで渡った橋。沈下橋の様にも見える。 これは何だ?古い様だが鉄筋コンクリートの造作物っぽい。橋桁にしては単独で畑の真ん中にあるのは変だし。 さらに進むと伯備線はこちらでも第23西川橋梁を渡り、トンネルに入って新見側に向かう。 ちょうど上りの「やくも」が通過して行った。 かつて駅舎があった跡があった。そこから線路の脇に上がって駅を見る。右手前に信号場の設備がある。 駅に戻って青いプラスティックの箱を見たら、駅ノートが入っていた。待合室もないし雨露をしのぐにはこの箱に入れるしかないのだろう。鉄豚と署名して挨拶を書き記した。 そろそろ1時間近く経って身体も冷えてきた。何しろ吹きっさらしなのだ。屋内どころか風避けも無い。ホームに上がる。 おっ! 新見行が来た! しかし、あっさり通過。備中神代15:46発の伯備線各駅停車だった様だ。 その7分後、今度は15:55発の芸備線の新見行が来た! 無事乗車。走り出して暖かい車内にホッとする。タクシーの運転手さんの妹さんが嫁入りした家の横を通る。 第23西川橋梁を渡り 苦ヶ坂トンネルに入る。 トンネルを抜けると新見の町が見える。山ひとつで別世界。 新見に近づくと線路は3本に分かれる。 一番右の線を走る車両。何処から来た?まさか7分前に通過して行った伯備線ではないだろう。 5分で新見に到着。 新見駅外観。16時を過ぎてだいぶ暗くなってきた。 ホテルに戻る途中、高梁川に鷺がいた。 でチェックインして風呂で身体を暖めて、駅前の伯備という食堂で猪鍋を食べた。高い割りには正直言って美味しくなかった。以前来た時に、この店の名物「お祭り寿し(焼き鯖寿司)」がすごく美味しかったし、ランチもリーズナブルで美味しかったので期待していたのだ。 さて、明日は既に書いた様に 新見 07:17発 芸備線東城行 07:56 東城着(72分待ち)09:08発 芸備線新見行 09:43 新見着(198分待ち)13:01発 芸備線備後落合行 14:25 備後落合着(13分待ち)14:38発 芸備線三次行 16:00 三次着 ・・・といふアホなコースを行く。そして夜には茨木に入るのだ。
by duchampped
| 2016-12-18 22:26
| 各駅的阿房列車
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