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※写真をクリックすると大きくご覧になれます。 と言ふ理由で、ようやく13:01発の備後落合行の時間になりホームに。 本日二度目の光景。苦ヶ坂トンネルを抜け第23西川橋梁を渡る。朝よりも陽の方向は良い。西川はこの橋梁の辺りでヘヤピンの形に蛇行し左側に見えている家の横を流れ、正面の小さな山の左側を流れていく。左の人家で布原の盆地はお仕舞い。 布原では誰も乗り降りしない。 布原から備中神代までの間で伯備線は西川を4回渡る。黒滝山トンネル(205m)を抜けると備中神代。踏切を越えた道路はこの後 トンネル出口で再び線路を渡る。(後方展望) 今朝方、東城から新見に戻った時にも写した「日尾山上神代八幡神社」の参道。地図で確かめると芸備線を越え、さらに中国自動車道を越えていった先に社がある。逆光でハレーションがでている。 やはり矢神の駅舎は良い。 1930年(昭和5年)の開業以来という野馳の駅舎。いいなぁ。 今朝は東城まで来て戻ったが、今度は備後落合行なので東城を出る。左手に今朝撮った廃屋。正面には煙突がいっぱいの「日東粉化工業東城工場」。 備後八幡駅。相対式2面2線のホームとレールが残っているが、本線とレールはつながっていない。 内名駅。牛山隆信氏の”秘教駅へ行こう”で堂々の20位。線路を挟んで家があるけどこれで1軒の様だ。駅側にクルマを駐車しているのは公道が写真の右手前までしか来ていないためだろう。 データ的には内名駅を中心にした半径500mには6世帯15人が住んで居る。2010年の国勢調査の数字なので少々古いけど。しかし、駅を出た所に制限速度25km/h制限区間1020mの標識。芸備線はメンテ費用を削減するために「路盤が傷まないようにゆっくり走る」というのが基本方針なのだ。 ちなみに同じデータでアタシが最近まで住んでいた東京メトロの方南町(中野区・杉並区)は半径500mに1万5千人以上住んで居るから約1000倍だ。 小奴可駅。ここにも相対式2面2線のホームとレールが残っている。 改札が懐かしい駅舎。簡易委託駅で昼間はスタッフが居る。 道後山駅。ここにも相対式2面2線の跡。 立派な駅舎はあるが無人駅。 牛山隆信氏の”秘教駅へ行こう”で40位。牛山氏のレポートでは駅周辺の家屋は廃屋が多いと書かれていた。 データでは駅中心の半径500mに8世帯15人が住んで居るから内名駅と同じ。芸備線で半径500mの人口が最も少ないのは布原駅(正確には伯備線だが伯備線は停車しない)の13人。 ここから備後落合までの間は25km/h制限が多い。 小坪トンネル手前、制限区間74m。 国司トンネル手前、制限区間65m。 ここは制限区間90m。 制限区間170m。 ここは長い。制限区間873m。 橋梁がある。制限区間112m。 新見から51.0kmを84分かけて備後落合に到着。平均速度は36.4km/hである。ちなみに道後山駅から備後落合までは6.8km、14分かかったから平均速度は29.1km/hと遅い。かつては優等列車の機関車付け替えなども行われ、山間の駅ながら駅員も多く、構内には転車台、車庫、給水塔、貯炭湖などもあった。構内が広い。 アタシが乗って来た列車(右側)は新見に、三次から来た列車は三次に折り返す。 木次線が到着。11:19に宍道を出発した列車が備後落合14:34着。これが木次線の備後落合に来る一番列車だ。2009年のクリスマスイブ、アタシは宍道発13:52発に乗って備後落合に17:01着。もう暗かったので写真が無いが備後落合から芸備線に乗換え三次に行った。備後落合行の木次線はこの2本しかない。 その4分後、芸備線14:38発三次行が出発。 左が芸備線塩町方面、ここから木次線はJR西日本で最も標高の高い三井野原(727m)まで駆け上がるのに一旦下ってゆく。 ここからも延々と速度制限が続く。20km/h制限区間が521m!自転車よりも遅い。 制限速度25km/h制限区間596m。 制限速度25km/h制限区間406m。 あらあら、まだ制限速度15km/hが残っている。制限区間259m。乗っていると"歩いている"様なスピードだ。 トンネル出口で制限速度20km/h制限区間450m。 制限速度30km/h制限区間247m。 またまた制限速度15km/h制限区間256m。ホントにノロノロ走る。 制限速度25km/h制限区間196m。 ようやく最も制限速度区間の多いエリアを抜けて比婆山駅。備後落合~比婆山間5.6kmに17分かかった。単純に平均時速は19.8km/hだ。 比婆山駅舎。 ここからは逆光が強過ぎてマトモに写らないので、駅や駅舎は断らない限りは後方展望。備後西城駅舎。 これが来し方になる。あの山の中、時間をかけて抜けてきたのだ。 備後西城は相対式2面2線。ホームがかなりずれた配置。 また、制限速度25km/h制限区間340m。前面展望。 制限速度30km/h制限区間125m。前面展望。 平子駅舎。瓦屋根が美しい。 平子駅。 髙の駅舎。 駅名標。この駅名が個人的には惹かれるんだよね。 制限速度20km/h制限区間100m。中国自動車道が見える。前面展望。 制限速度25km/h制限区間325m。あのトンネルは落石避け?前面展望。 制限速度30km/h制限区間380m。前面展望。 備後庄原駅。単式・島式の複合形で2面3線。前面展望。 大きな駅だ。しかし乗り降りする人は一人もいない。 列車交換で時間があったので外に出て駅を正面から。立派な駅舎。 備後三日市。無闇にホームが長い。 何か茫洋とつかみ所のない駅だなぁ。 七塚駅。線路が真っ直ぐだ。 山ノ内駅。露骨に線路が曲がっていて、元が島式ホーム1面2線だったことが分かる。しかし、何故、真っ直ぐな線路の方を使わなかったのだろう・・・。 同様に元は島式ホーム1面2線だった下和知駅。こちらは直線の方が残されている。 江の川の支流、馬洗川(ばせんがわ)を渡ると塩町だ。アオサギがいた。 馬洗川を渡ると川に沿って来た福塩線(右側)と合流して塩町に著く。 芸備線と福塩線がシーサスクロッシングで塩町駅の島式ホーム1面2線を共有する。 塩町駅。 神杉駅。かつてはこの駅が初代塩町駅だった。 地盤が脆弱なのか、制限速度30km/h制限区間90m。前面展望。 さらに制限速度30km/h制限区間30m。前面展望。 八次駅。前面展望。 終点の三次駅は逆光の悪夢。前面展望。 自由通路が太陽を遮ってくれた。備後落合から45.7kmを82分で三次に到着。16:00ちょうど。平均速度は33.4km/h。 2009年(平成21年)12月に三次に来た時はまだ古い駅舎で三江線は0番線から発着していた。2015年12月に来たら新しい駅舎になっていた。トイレがウオシュレットで嬉しい。 駅舎。 16:36発の福塩線で府中に向かう。何と、右の何となく白くなっている円形の部分にあった転車台が無くなっている。運転士さんに訊いたら「東武鉄道が(2017年の夏頃から運行を予定している蒸気機関車用に)買って持って行った」そうだ。 この後、府中駅18:21着。そこから先の福塩線は電化されている。18:42の福山行で19:29に福山。そこからは19:39の新幹線”さくら566号”で新大阪に20:48着。さらに新快速米原行に乗って茨木に21:07。駅前のホテルにチェックインして明日の取材に備える。明日はJR西日本と茨木市の2019年開業予定の新駅発表記者会見に行って、京都から新幹線で江戸に戻る。 今日は芸備線を堪能した。 しかし朝の7:17から乗っていた時間は7時間46分とそう長くはなかったけれど、そのうち4時間以上は前面展望でカメラ手持ち撮影で立ちっぱなし。写真は588枚撮影した。半分以上が手持ち望遠前面展望で一瞬息を止めて撮影してる。老眼なので眼もショボショボだ。 また、今日は待ち時間が長くて、ちょうど6時間。 〆て13時間46分だから流石に草臥れた。 JRで最も好きな路線を3つ挙げろ、と訊かれたら、まず芸備線が筆頭で、木次線、もう1本が難しい、釜石線、名松線、肥薩線、土讃線、石北本線、宗谷本線も長いけど好きだし、やっぱり復興を願って只見線かな。要は人の気配が希薄な路線が好きなのだな。(笑) 海の見える路線も大好きなのだけど、ま、いいか。
by duchampped
| 2016-12-19 23:25
| 各駅的阿房列車
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